数年前に納品したパソコンで、OSをWindows 8からWindows 10にアップグレードなさったそうで、その後から電源スイッチを入れてもパソコンが起動しないとのご連絡を頂戴し、お預かりして詳しく見てみることにしました。

電源スイッチを入れると、メーカーロゴが表示された所で確かに固まります。
しかたなく強制終了し、再度スイッチを入れると今度は普通に起動しました。
メーカーのホームページでドライバ関連で何か情報がないか探してみると、そもそもこの機種がWindows 10対応の一覧に含まれていないようです。
それにもかかわらず現物を見ると、一旦起動した後は正常に稼働しているようですので、このまま何とか動かそうと、ネットで同様事例を探して、メモリやハードディスク、ボタン電池の抜き差し等をやってみましたが、改善しませんでした。

解決方法が見えてきた

解決の糸口になったのが、休止状態からの復帰でも同様のトラブルになることでした。
Windows 10はシャットダウンしても完全に終了しているわけではなく、起動に関係する部分をハードディスクに保存しており、書き込まれた状態を読み出せない現象が発生しているのではないかと考えられました。
この推測が正しいか確認するため、Shiftキーを押しながら、シャットダウンメニューをクリックして、完全シャットダウンさせてから電源ボタンを押してみました。
すると、問題なくパソコンが起動しました。

解決手順

従って、解決のための設定手順は次の通りです。
  1. スタートボタンをクリック
  2. 設定メニューをクリック
  3. システムメニューをクリック
  4. 電源とスリープをクリック
  5. 電源の追加設定をクリック
  6. 電源オプションウィンドウが表示されますので、電源ボタンの動作を選択するリンクをクリック
  7. 現在利用可能ではない設定を変更しますをクリック
  8. 高速スタートアップを有効にする(推奨)チェックボックスをオフにする
  9. 変更の保存ボタンをクリック