起動しなくなったWindows 10パソコン復旧のご依頼を頂戴しました。
現物のノートパソコンをお預かりしたので、まずはデータの救出から行いました。
取り出したハードディスクをハードディスクケースに挿し、別のパソコンにUSB接続してみると、あるはずのドライブが表示されません。
ディスクの管理で表示させると、ディスク全体が未割り当てになっていました。

ここで早合点するとこのディスクはもうダメだと思うところですが、生のハードディスクを買ってきた場合ならいざ知らず、このパソコンはそれまで動いていたわけで、本当に未割り当てであろうはずもなく、パーティションの情報が壊れているのだろうと、まずはTestDiskでさくっと修復してみました。

ブルースクリーンで起動できず

修復が完了し、元の筐体に据え付け直して電源を入れると、0xc000000eのエラーが表示され停止しました。
ここからは以下の手順で復旧させました。
  1. 一旦パソコンの電源を切り、Windows 10のインストールメディアを挿して再度電源を入れます。
    (インストールメディアが手元にない場合は、あらかじめMicrosoftのサイトのこちらからISOファイルをダウンロードして、8GB以上の容量があるUSBメモリにブータブルメディアを作成しておいて下さい。)
  2. メーカーロゴが表示される前にF12キーを連打し、ブートセレクタ画面を表示させます。
    (ブートセレクタ画面を呼び出すキーは、メーカーや機種毎に異なります。)
  3. Windowsセットアップ画面が表示されたら次へボタンをクリックします。
  4. Windowsセットアップ画面の左下隅のコンピュータを修復するリンクをクリックします。
  5. オプションの選択画面からトラブルシューティングをクリックします。
  6. 詳細オプション画面からコマンドプロンプトをクリックします。
  7. diskpartと入力してEnterキーを押します。
  8. list diskと入力してEnterキーを押し、対象のディスクを確認します。
    (以下の手順は、DISK 0が今回の対象ハードディスクであるものとして進めます。)
  9. select disk 0と入力してEnterキーを押します。
  10. list volumeと入力してEnterキーを押し、ハードディスク内のボリュームを確認します。
    (今回のハードディスクには元々3つのボリュームがあり、Windowsがインストールされていたボリュームが、その他のボリュームに挟まれた格好でした。このため、先頭と末尾のボリュームはドライブレターを削除し、中間のボリュームはドライブレターCと設定します。)
  11. select volume 1と入力してEnterキーを押します。
  12. remove letter=?と入力してEnterキーを押します。
    (便宜上?としていますが、実際は手順10で表示されたドライブレターを入力します)
  13. select volume 2と入力してEnterキーを押します。
    (このボリュームが元のCドライブだった箇所です。)
  14. assign letter=Cと入力してEnterキーを押します。
  15. select volume 3と入力してEnterキーを押します。
  16. remove letter=?と入力してEnterキーを押します。
    (便宜上?としていますが、実際は手順10で表示されたドライブレターを入力します。)
  17. exitと入力してEnterキーを押します。
  18. bcdedit /set {bootmgr} device partition=C:と入力してEnterキーを押します。
  19. bcdedit /set {default} device partition=C:と入力してEnterキーを押します。
  20. bcdedit /set {default} osdevice partition=C:と入力してEnterキーを押します。
  21. exitと入力してEnterキーを押します。
  22. オプションの選択画面に戻り、PCの電源を切るをクリックします。
  23. パソコンの電源を入れ、Windowsが起動することを確認して終了です。