2020年12月1日の朝からメールの受信ができなくなっていました。
具体的にはメールソフトThunderbirdで受信を行うと、「(略)接続しました」と表示されたまま、動きがなくなるというものです。

メールサーバーの再起動を実施してみましたが変化がなく、パソコン側に何か不具合が発生したのかと推測していました。

お客様からも次々に

そうこうしているうちに、弊社のサーバーをお使い頂いているお客様からも、同様の状況になっているとのご連絡を次々に頂きました。
このため、やはりサーバー側に異常があるのかもしれないと思われました。
状況を打開するために、いつもは995番ポートを使って受信しているものを、110番ポートに切り替えて受信させてみると、これは問題なくメールのダウンロードができることが分かりました。
ひとまず、お客様にはこの運用に切り替えて凌いで頂くようご連絡差し上げました。

原因はこれだった

お客様に状況をさらに詳しくお伺いすると、そもそも受信できないパソコンもあるが、受信できているパソコンもあるとのこと。
ということはやはりサーバー側でなく、個々のパソコンに問題がありそうだと推測されました。
トラブルを起こしているパソコンで、お客様と弊社で共通しているものはメールソフトのThunderbirdと、セキュリティソフトのESETの組み合わせの場合でした。
12月1日の前後でThunderbirdの設定を変更したところはなく、ESETをお使いでないお客様には問題がなかったので、どうもESETが怪しいと踏みました。
そこでESETの詳細設定から、プロトコルフィルタリング設定について、Thunderbirdを対象外のアプリケーションにしてみると、995番ポートでメールの受信ができました。
やはりESETが原因だったということです。
その後、関連情報がないかとネットを探すと、SSL/TLSプロトコルフィルタリングを有効にするの設定を一旦オフにして、すぐにオンにすると良いとの情報がありました。
そこで、プロトコルフィルタリングの対象外のアプリケーションを元に戻して、SSL/TLSプロトコルフィルタリングをこのネット情報の通りに操作した上で、パソコンを再起動して受信してみると問題なくメールのダウンロードができるようになりました。

2020年12月5日追記

その後2020年12月3日付で、ESETの販売メーカー公式ホームページに現象と改善策をまとめた記事が公開されました。